一人暮らしで貯金するコツ|先取り貯金の始め方

生活費・節約

一人暮らしを始めると、家賃や食費、光熱費や通信費で手取りがどんどん消えていき、貯金までなかなか回りません。余ったら貯めようと考えていると、月末の口座にはほとんど残っていない、ということが続きます。給料日前になって残高を見て、また今月も貯められなかったと落ち込む人は多いはずです。

とはいえ、収入が特別多くなくても、貯め方の順番を変えるだけで貯金は回り始めます。むずかしいのは意志の強さではなく、余ったら貯めるという順番のほうにあります。先に貯金を取り分ける仕組みさえつくれば、あなたが毎月がんばって我慢しなくても、お金は自然に貯まっていきます。

この記事では、先に貯金を取り分ける考え方から、先取り貯金の具体的な始め方、貯まるペースを上げるコツ、途中で挫折しないための工夫までをまとめました。手取りの多い少ないにかかわらず使える順番なので、無理なくお金を貯める最初の一歩として読み進めてみてください。

一人暮らしで貯金するための考え方

貯金ができるかどうかは、意志の強さより考え方の順番で決まります。同じ収入でも、貯める順番を先にするか後にするかで、1年後の残高は大きく変わります。まずは土台となる3つの考え方を押さえておくと、このあとの先取り貯金の仕組みがすんなり動き始めます。ここでは、貯金が回り出す考え方を順に見ていきます。

収入から先に貯金を取り分ける

貯金が続かない一番の原因は、余ったら貯めようという順番にあります。生活費を先に使い、残った分を貯金に回そうとすると、人はつい使い切ってしまうものです。順番を逆にして、給料が入った時点で先に貯金する分を取り分け、残ったお金だけで生活すれば、あなたが意識しなくても貯金は確実に残ります。

この先取りの考え方なら、月の後半に使いすぎても、取り分けた貯金にはもう手がつきません。たとえば手取り20万円なら、給料日にまず2万円を別口座へ移し、残りの18万円で1か月をやりくりします。最初の1か月分が別口座に残った実感が、次の月を続ける支えになります。まずは給料が入ったら、生活費より先に貯金分を取り分けるところから始めてみてください。

無理のない額から始める

先取り貯金は、無理のない額から始めることが続けるコツです。最初から手取りの3割を貯めようと高い目標を立てると、生活が苦しくなって数か月でやめてしまい、貯金そのものが嫌になります。続けられるかどうかは、金額の大きさではなく、痛みを感じない範囲に収まっているかで決まります。

まずは手取りの1割ほど、たとえば手取り20万円なら月2万円のように、あってもなくても生活が回る額から始めます。少なく感じても、月2万円を1年続ければ24万円になり、貯め続けた実績のほうが金額より大きな自信になります。慣れて余裕が出てきたら、1割を1割5分へと少しずつ引き上げていきます。あなたが無理なく続けられる金額を選んで、まず1か月動かしてみてください。

貯金の目的をはっきりさせる

貯金は、何のために貯めるかという目的をはっきりさせると続きます。金額だけを追いかけていると、途中で我慢が先に立ち、目の前の欲しいものに負けて崩してしまいがちです。目的が決まっていれば、貯金は我慢ではなく、ほしい未来に近づく手段に変わります。

旅行の資金、引っ越しの初期費用、急な病気やケガに備える生活防衛資金など、あなたにとって具体的な使い道を1つ決めてみてください。目的があいまいなままだと、口座にたまったお金を「少しくらい」と使ってしまいます。まずは何のためにいくら貯めるのかを紙やスマホのメモに書き出し、貯める理由を目に見える形にしておきましょう。

先取り貯金の始め方

考え方が固まったら、あとは仕組みに落とし込みます。先取り貯金は、一度セットしてしまえば、あなたが毎月がんばらなくても勝手にお金が貯まっていくのが強みです。金額を決め、自動で積み立て、口座を分ける、この3つをそろえるだけで土台は完成します。ここでは、その始め方を順に見ていきます。

毎月の貯金額を決める

先取り貯金は、まず毎月いくら貯めるかという金額を先に決めます。額を決めずに「できるだけ」で始めると、月ごとにばらついて、結局その月の気分で貯金額が上下してしまいます。手取りの1割を目安に、生活が苦しくならない範囲で、毎月固定できる金額をひとつ決めておきましょう。

金額を固定しておくと、貯金は考えなくてもいい習慣になり、続けるための意志の力を使わずに済みます。まずは直近2〜3か月の家賃や食費など毎月の支出をざっと書き出し、手取りから引いて無理なく残せる額を確かめます。ボーナス頼みで大きな額を設定するより、毎月確実に残せる小さな額のほうが結局は貯まります。自分の収入と支出を見比べて、続けられる貯金額を決めてみてください。

給料日に自動で積み立てる

貯金額を決めたら、給料日に自動で積み立てる仕組みをつくります。自分の手で毎月移そうとすると、忙しさや面倒さでつい後回しになり、気づけば使ってしまいます。銀行の自動積立や、給与振込口座から貯金用口座へ毎月決まった日に自動で送金する設定を使えば、あなたが手をつける前にお金が貯金へ回ります。

自動化しておけば、毎月の判断も手作業もいらず、忘れる心配もありません。給料日の翌日など、入金直後に引き落とされる日付に設定しておくと、残高が多いうちに確実に取り分けられます。多くの銀行は自動積立をアプリやネットバンキングから無料で設定でき、金額や日付も後から変えられます。まずは給料日に合わせて、自動で貯金へ回る仕組みをひとつ用意してみてください。

生活費と貯金の口座を分ける

先取り貯金を守るには、貯金用の口座を生活費の口座と分けておきます。生活費と同じ口座に貯金を置いておくと、残高の全部が使えるお金に見えてしまい、貯金分もつい生活費として溶かしてしまいます。口座を物理的に分ければ、貯金は「そこにない」お金として扱えて、手をつけにくくなります。

生活費用の口座は日常の引き落としやカード払いに使い、貯金用の口座はキャッシュカードを持ち歩かないなど、あえて引き出しにくくしておくのがコツです。ネット銀行なら口座を無料で複数持てるものも多く、自動積立の送金先にそのまま使えます。口座を分けるところまでできれば、先取り貯金の仕組みはほぼ完成します。生活費用と貯金用の口座を分けて、貯めたお金を守ってみてください。

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貯金を増やすコツ

先取り貯金の仕組みが動き出したら、次は貯まるペースを上げる工夫を足していきます。収入を増やすのはすぐには難しくても、支出の側を見直せば、我慢せずに貯金の原資を増やせます。ポイントは、毎月かかる固定費と、手元に残ったお金の動かし方です。ここでは、貯金を増やすコツを順に見ていきます。

固定費を下げて貯金に回す

貯金を増やす一番効きめのある方法は、固定費を下げて浮いた分をそのまま貯金へ回すことです。食費や娯楽費のような変動費を我慢して削るのは苦しく長続きしませんが、家賃や通信費、光熱費、サブスクといった固定費は、一度見直せば毎月自動で節約が続きます。

たとえばスマホを大手キャリアから格安SIMに替えると、月数千円下がることも珍しくありません。使っていないサブスクを1つ解約するだけでも、その分がまるごと貯金に回せます。固定費は一度下げれば我慢の感覚なく効果が続くので、変動費より先に手をつけるのが順番として正解です。まずは通信費とサブスクから見直して、浮いた分を先取り貯金に上乗せしてみてください。

使わないお金を先に動かす

貯金を増やすには、使う予定のないお金を、使う前に貯金口座へ動かしておくことが欠かせません。手元や生活費の口座に残っていると、人は「あるから使える」と感じて、なんとなく使ってしまうものです。先に別口座へ移してしまえば、残ったお金だけで生活する形になり、使いすぎに自然とブレーキがかかります。

月の途中で予算が余りそうだと気づいたら、その時点で余剰分を貯金口座へ移してしまうのが確実です。給料日の先取りに加えて、月末に残った生活費も貯金へ動かせば、貯まるペースはさらに上がります。「余ったら貯める」ではなく「余りそうなら先に動かす」と考え方を切り替えるのがコツです。手元にお金が残っているうちに貯金分を先に動かして、確実に貯めてみてください。

臨時収入を先に貯金に回す

ボーナスや臨時収入は、先に貯金へ回すと貯まるペースが一気に上がります。あてにしていなかったお金は、生活費に混ぜてしまうと使途があいまいなまま消えていきます。入った時点で一部を先取りして別口座へ移せば、ふだんの生活を変えずに、まとまった額を貯金に足せます。

たとえばボーナスや還付金が入ったら、まず半分を貯金口座へ移し、残りを使うと決めておくと迷いません。臨時収入をそのまま口座に置いておくと、財布のひもがゆるんで気づけば残っていない、ということになりがちです。毎月の先取りが「守り」なら、臨時収入の先取りは貯金を大きく伸ばす「攻め」にあたります。まとまったお金が入ったら、使う前に一部を先に貯金へ回してみてください。

貯金を続けるための工夫

貯金は、貯め始めることより続けることのほうがむずかしいものです。仕組みをつくっても、手ごたえが感じられないと途中で気持ちが切れてしまいます。挫折を防ぐカギは、ゴールを具体的にすることと、貯まっていく様子を目に見える形にすることの2つです。ここでは、続けるための工夫を見ていきます。

目的と目標額を決める

貯金を続けるには、目的とあわせて目標額まで決めておくと効果があります。目的だけでは「いつまでに、いくら」というゴールがぼやけ、達成感も得られません。旅行に20万円、引っ越し資金に30万円のように、金額と期限まで決めると、毎月の貯金がゴールへ近づく手ごたえに変わります。

大きな目標は、月あたりいくら貯めればいいかに分解しておくと続けやすくなります。1年で24万円貯めたいなら月2万円というように、先取りの金額と結びつけておけば、毎月の積み立てがそのまま目標達成につながります。漠然と貯めるより、具体的な数字があるほうが、途中でくじけにくくなります。あなたの目的に金額と期限を添えて、月々いくら貯めるかまで決めてみてください。

家計を見える形にする

貯金を続けるには、家計を目に見える形にすることが支えになります。収入や支出、貯金の残高が頭の中だけにあると、貯まっている実感が持てず、続ける気持ちも細っていきます。家計簿アプリを使えば、銀行口座やカードと連携して、毎月の収支と貯金額が自動でグラフになり、進み具合がひと目で分かります。

貯金残高が少しずつ増えていく様子が見えると、それ自体が次の月を続ける励みになります。細かく1円単位でつけようとすると負担になって続かないので、まずは口座残高と貯金額を月1回確認するだけでも十分です。無料の家計簿アプリなら、レシート撮影や口座連携で手間なく記録できます。家計を見える形にして、貯金の進み具合を確かめながら続けてみてください。

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まとめ

一人暮らしの貯金は、余ったら貯めるのをやめて、収入から先に貯金を取り分けるのが出発点です。手取りの1割ほどの無理のない額から始め、旅行や引っ越しなど貯める目的をはっきりさせると、我慢に頼らず続けられます。毎月の貯金額を決め、給料日に自動で積み立て、生活費と貯金の口座を分ければ、あなたが意識しなくてもお金は残っていきます。

貯まるペースを上げたいなら、通信費やサブスクといった固定費を下げて浮いた分を貯金へ回し、余りそうなお金や臨時収入は使う前に先に動かします。続けるコツは、目的と目標額を決めてゴールを具体的にし、家計簿アプリで貯まっていく様子を目に見える形にすることです。まずは次の給料日に、無理のない額を先取りするところから始めてみてください。

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