一人暮らしの節約術|固定費から見直す順番

生活費・節約

一人暮らしを始めると、家賃や光熱費、食費に加えて、通信費やサブスクの支払いまで毎月続き、思ったよりお金が残らないものです。給料日前になると口座を見て気が重くなる、という方も多いのではないでしょうか。だからといって食事や趣味をやみくもに我慢しても、削れる額は小さいわりに窮屈さだけが残り、途中で疲れて元に戻ってしまいがちです。

節約でつまずくのは、多くの場合やる気の問題ではなく、手をつける順番の問題です。効果の小さいところから削り始めると、我慢のわりに成果が見えず続きません。逆に、一度直せば効果がずっと続く部分から手をつけると、少ない労力で毎月の支出がすっと軽くなります。その起点になるのが固定費です。

この記事では、固定費から見直す理由から、見直したい固定費、変動費を抑えるコツ、無理なく続けるコツまでをまとめました。まず何を直すと効くのかという順番が分かる内容なので、効果的に支出を減らす参考にしてください。

一人暮らしの節約は固定費から始める

節約は、固定費から見直すのが効率的です。まずはその理由を知っておくと、優先して手をつける部分が分かります。ここでは、固定費から始める理由を見ていきます。

固定費は一度見直すと効果が続く

固定費は、家賃や通信費、光熱費のように毎月ほぼ一定額かかる支出です。ここを一度見直して下げると、その効果は翌月以降もずっと続きます。手続きに動くのは最初の一度だけで、あとは何もしなくても毎月の支出が下がった状態が保たれるため、労力あたりの効果が大きいのが固定費の特徴です。

たとえば通信費を月に二千円下げられれば、一年で二万円以上、何もしなくても手元に残ります。一方、その日の外食を一回我慢するといった節約は、効果がその場限りで積み上がりません。同じ手間をかけるなら、繰り返し効いてくる固定費に先に向けるほうが得です。まずは毎月かかる固定費を一つずつ見直して、続く効果を手に入れてみてください。

変動費より削りやすい

固定費は、我慢をせずに下げられる点でも削りやすい支出です。プランや契約先を変えるだけで金額が下がるため、日々の暮らしの中身は何も変わりません。格安SIMに乗り換えても使えるアプリは同じで、電気の契約を切り替えても部屋の明るさは変わらない、というように、生活の質を落とさずに支出だけを減らせます。

一方、食費や娯楽費のような変動費は、下げようとすると毎日の我慢が必要になり、反動が出て続かないことがあります。ストレスをためて結局まとめ買いや衝動買いに走れば、かえって出費が増えることもあります。だからこそ、まず我慢のいらない固定費から手をつけるのが順番として正しいやり方です。がんばらずに減らせる部分から、先に見直してみてください。

まず何にいくら使っているか把握する

固定費に手をつける前に、まず何にいくら使っているかを把握します。支出の内訳が見えていないと、どこに下げしろがあるのか判断できず、削るべきでない部分まで削ってしまいかねません。現状を知ることが、効く順番で節約を進めるための土台になります。

やり方はむずかしくありません。家計簿アプリに銀行口座やクレジットカードを登録すれば、費目ごとの支出が自動で集計され、手入力の手間なく内訳が見えるようになります。まずは一か月分をながめて、固定費が家賃・通信・光熱・サブスクにいくらずつ流れているかを確かめてみましょう。金額の大きい費目ほど下げたときの効果も大きいので、そこから優先して見直しに進んでみてください。

見直したい固定費

固定費のなかでも、とくに効果の大きい費目があります。優先して見直すと、節約の手応えを感じやすくなります。ここでは、見直したい固定費を見ていきます。

家賃は住み替えや更新時に見直す

家賃は、固定費のなかで最も大きな割合を占めます。ひと月あたりの差は大きいので、住み替えや契約更新のタイミングで無理のない金額に見直せると、節約の効果はほかのどの費目より大きくなります。一般に家賃は手取りの三割以内が目安とされ、これを超えていると生活全体が圧迫されやすくなります。

とはいえ、家賃は今すぐ変えるのがむずかしい費目でもあります。だからこそ、契約更新や引っ越しといった節目が見直しの機会になります。更新時に更新料と家賃のバランスを考える、次に引っ越すときは条件を少し落として家賃を下げる、といった形で、動けるタイミングを逃さないことが大切です。今の家賃が収入に対して高すぎないかを、節目のたびに一度確かめてみてください。

通信費は格安SIMで下げる

通信費は、格安SIMへの乗り換えで下げやすい費目です。大手キャリアから乗り換えると、同じようにスマホを使えるのに月々の料金を数千円抑えられることがあり、固定費のなかでも手をつけやすい部分です。手続きも以前より簡単になり、番号やアプリはそのままで回線だけを移せます。

自宅にネット回線があるなら、外で大量の通信をすることは少ないため、少ないデータ量のプランでも足りることがほとんどです。まずは直近の月々の通信量を確認し、それに見合ったプランを選べば、使い勝手を落とさずに料金だけを下げられます。乗り換えに不安があるなら、まずはサブ回線から試すこともできます。通信費が高いと感じたら、格安SIMを検討してみてください。

光熱費は電気ガスの切り替えで下げる

光熱費は、電気やガスの会社を切り替えると下げられることがあります。自由化によって契約先を選べるようになり、自分の使い方に合ったプランや料金体系を選べるようになっています。会社を変えても送られてくる電気やガスそのものは同じなので、切り替えで質が落ちる心配はありません。

電気とガスを同じ会社にまとめると、セット割引を受けられる場合もあります。比較サイトで今の使用量を入力すると、切り替えでいくら下がるかの目安が分かるので、まずは今の請求額を手元に試算してみるのがおすすめです。日々の使い方を我慢して数十円を削るより、契約先を一度変えるほうが手間なく効きます。今の光熱費を確認して、切り替えで下げられないか見てみてください。

一人暮らしの光熱費を節約する方法と電気・ガスの見直し
一人暮らしの光熱費が思ったより高く、何から見直せばよいか分からず困っていませんか。エアコンや給湯といった日々の使い方の工夫から、季節ごとの対策、電力会社・ガス会社を切り替える見直し方までをまとめました。毎月の光熱費を抑える参考にしてください。

変動費を抑えるコツ

固定費を見直したら、変動費にも目を向けます。日々の使い方を工夫すると、無理なく抑えられます。ここでは、変動費を抑えるコツを見ていきます。

食費は自炊とまとめ買いで抑える

食費は、自炊を基本にすると抑えやすい費目です。外食や中食が続くと一食あたりの単価が高くつき、気づかないうちに月の食費が膨らみます。同じ料理でも、自分で作れば材料費だけで済むため、自炊の割合を増やすだけで支出に差が出ます。まずは平日の夕食だけでも自炊に寄せてみると、負担なく続けやすくなります。

とはいえ、毎日きちんと作ろうとすると疲れて外食に戻りがちです。そこで、週末にまとめ買いをして作り置きや冷凍を取り入れると、平日に一から作らなくても自炊を続けられます。買い物の回数が減ればついで買いも減り、食費が安定します。凝った料理を目指さず、続けられる範囲で自炊を増やして、食費を抑えてみてください。

日用品はまとめ買いで単価を下げる

洗剤やトイレットペーパー、シャンプーのような日用品は、まとめ買いで一個あたりの単価を下げられます。使う量がだいたい決まっていて長く保存できるものは、セールや大容量パックのタイミングでまとめて買っておくほど得になります。すぐに使い切るものではないので、買いだめのリスクも小さい費目です。

ただし、安いからと買いすぎると、一人暮らしの限られた収納を圧迫し、置き場所に困ります。安さにつられて必要のないものまで買っては本末転倒です。ふだん一か月にどのくらい使うかを目安に、二、三か月で使い切れる量にとどめるのがちょうどよい加減です。使う量を見込んで、収納に収まる範囲でまとめ買いをしてみてください。

娯楽費は上限を決めて使う

娯楽費は、上限を決めて使うと抑えやすくなります。趣味や友人との外出、動画や音楽のサブスクは暮らしの楽しみでもあるため、ゼロにしようとすると反動が出て続きません。削るのではなく、月にいくらまでと枠を決めて、その中で楽しむのがコツです。楽しみを残すからこそ、節約全体が長続きします。

具体的には、月のはじめに娯楽用の予算を決め、使った分を家計簿アプリで見える形にしておくと、使いすぎに自分で気づけます。あわせて、使っていないサブスクがないかも見直してみましょう。入りっぱなしで見ていない動画配信や、重複している音楽サービスは、解約するだけで毎月の固定的な出費が減ります。娯楽費の上限を決めて、楽しみを保ちながら節約してみてください。

無理なく節約を続けるコツ

節約は、続けられなければ効果が出ません。無理のない形にすると、長く続けられます。ここでは、続けるコツを見ていきます。

支出を把握して使いすぎを防ぐ

節約を続けるには、まず支出を把握することが欠かせません。何にいくら使っているかが見えていないと、削った実感も、使いすぎた実感も持てず、いつのまにか元の暮らしに戻ってしまいます。数字が見えていることが、続けるための土台になります。

家計簿アプリに口座やカードを連携させておけば、支出は自動で費目ごとに集計され、手入力の手間なく現状が分かります。毎日つける必要はなく、週に一度アプリを開いて眺めるだけでも、使いすぎている費目に気づけます。予算を超えそうなときに早めにブレーキをかけられるので、月末に慌てることも減ります。毎月の支出を軽く把握する習慣をつけて、使いすぎを防いでみてください。

削りすぎず優先順位をつける

節約は、削りすぎると生活が窮屈になり、かえって続きません。あれもこれもと切り詰めると、暮らしの張りがなくなり、ある日反動でまとめて散財してしまうこともあります。長く続けるには、何を大切にするかの優先順位をつけて、メリハリを持たせることが欠かせません。

やり方はシンプルです。自分にとって満足度の高い支出は残し、なんとなく払っているだけの支出から削る、と分けて考えます。たとえば趣味の一つは残す代わりに、使っていないサブスクや惰性の外食を減らす、といった形です。すべてを我慢するのではなく、効くところを選んで削るから、無理がありません。自分なりの優先順位を決めて、続けられる形で節約してみてください。

まとめ

一人暮らしの節約は、効果が続いて我慢のいらない固定費から始めるのが効率的です。家賃・通信費・光熱費を見直すと、生活の質を落とさずに支出を減らせます。

固定費を見直したら、食費や日用品、娯楽費などの変動費も工夫して抑えましょう。支出を家計簿アプリで把握し、削りすぎず優先順位をつけると無理なく続けられます。まずは毎月かかる固定費から、見直してみてください。

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