一人暮らしで体調を崩したときの備えと対処

防犯・安全

一人暮らしでつらいのが、体調を崩したときです。看病してくれる人がおらず、買い物にも行けないと、必要なものがなくて困ってしまいます。

とはいえ、あらかじめ備えておくと、体調が悪いときも慌てずに過ごせます。備えと対処の仕方を知っておくと、一人でも体調不良を乗り切れます。

この記事では、備えておきたいものから、体調が悪いときの対処、頼れる先の確保、日ごろの習慣までをまとめました。一人でも安心して体調不良を乗り切る参考にしてください。

体調を崩したときの備え

体調を崩してからでは、買い物に行くのも大変です。元気なうちに備えておくことが欠かせません。ここでは、備えておきたいものを見ていきます。

常備薬をそろえておく

体調を崩したときにまず頼りになるのが、手元の常備薬です。解熱鎮痛薬や胃腸薬、風邪薬、整腸剤などを日ごろからそろえておくと、熱や痛み、吐き気といった症状が出たその場から自分で対処できます。一人暮らしでは、誰かに薬を買ってきてもらうことも難しく、備えの有無がそのまま楽さに直結します。

薬局やドラッグストアが閉まる夜間や休日、あるいは熱で外に出られないときこそ、常備薬の値打ちが出ます。ふだん使い慣れた市販薬をひと通り箱にまとめ、使用期限を年に一度は確かめておくと、いざというとき安心です。まずは解熱鎮痛薬と胃腸薬の2つだけでもそろえて、使ったら早めに補充し、切らさないようにしておきましょう。

レトルトや飲料をそなえる

体調が悪いと、買い物に出るのも台所に立つのもつらくなります。レトルトのおかゆやスープ、ゼリー飲料、経口補水液、缶詰などを日ごろからそなえておくと、動けない日でも火を使わずに口へ運べます。食べる力が落ちているときほど、開けてすぐ食べられる備えが効いてきます。

目安として、3日分ほどの食料と飲料を切らさず置いておくと、寝込んでも買い足しに出ずにすみます。おかゆやゼリーは常温で日持ちし、経口補水液は発熱時の水分補給にそのまま使えます。ふだんの買い物のついでに少しずつ足し、食べた分を補充していく回し方にしておくと、いざというときに棚が空になっていた、という事態を防げます。

体温計を用意する

体調を崩したとき、体温計があると自分の状態を数字で把握できます。熱があるのかないのか、微熱か高熱かがわかれば、家で休むべきか、それとも受診したほうがよいのかを落ち着いて判断できます。一人暮らしでは、その見極めをすべて自分でやることになるため、体温計は欠かせない一台です。

数百円から買える電子体温計で十分で、熱っぽいと感じた朝と夜に測って記録しておくと、症状が上がっているのか下がっているのかがつかめます。受診したときも、いつ何度あったかを伝えられると医師の判断が早まります。電池切れや故障に気づかず放置しがちなので、元気なうちに一度きちんと測れるかを確かめておきましょう。

一人暮らしの災害・停電への備えリスト
一人暮らしで災害への備えが不安な方へ。そろえておきたい防災用品から、停電への備え、地震への備え、災害時の情報と連絡手段までまとめました。いざというときに慌てないための備えの参考にしてください。

体調が悪いときの対処

実際に体調を崩したときは、無理をしないことが大切です。早めの対処で回復を早められます。ここでは、体調が悪いときの対処を見ていきます。

早めに休んで無理をしない

体調が悪いと感じたら、何よりも早く休むことが回復への近道です。だるさや悪寒を我慢して動き回ると、症状が一気に重くなり、治るまでに何日も余分にかかることがあります。一人暮らしでは、寝込むほど悪化すると家事も買い物もすべて止まってしまうため、軽いうちに手を打つ意味が大きいです。

仕事や予定が入っていても、初期のうちに休めば一日二日で戻るものが、無理を重ねると一週間寝込むことにもなります。熱っぽい、喉が痛い、体が重いといったサインが出たら、その日は予定を早めに切り上げて横になりましょう。有給や在宅勤務を使える人は早めに申し出て、体を休ませることを最優先にしてみてください。

水分と栄養をとる

体調が悪いときこそ、水分と栄養をとることが回復を支えます。とくに熱が出ているときは汗で水分が抜けやすく、放っておくと脱水で症状がさらにつらくなります。食欲がなくても、少しずつでも体に入れることが、治る力を保つことにつながります。

固形物がのどを通らないときは、経口補水液やスポーツドリンク、ゼリー飲料、おかゆといった、水分と栄養を一度にとれるものが頼りになります。枕元にペットボトルを置き、目が覚めるたびにひと口ずつ飲むだけでも脱水を防げます。水も受けつけない、下痢や嘔吐が続いて水分がとれないというときは、脱水が進むサインなので早めに受診を考えてください。

市販薬で対処し受診の目安を知る

軽い症状なら、そろえておいた市販薬で乗り切れます。発熱や頭痛、鼻づまり、胃腸の不調などは、症状に合った市販薬を選べば家で休みながらやわらげられます。まずは手元の薬で様子を見る、という判断ができるだけでも、一人暮らしの心細さはずいぶん軽くなります。

ただし、市販薬でしのいでよい範囲には限りがあります。高熱が数日続く、息苦しさや強い腹痛がある、意識がもうろうとするといったときは、市販薬で粘らず受診が必要です。薬を飲んでも三日ほどよくならない場合も、別の病気が隠れていることがあります。手元の薬で対処しつつ、ここまで来たら病院、という自分なりの線引きを決めておくと、判断を誤りません。

一人暮らしで頼れる先を知っておく

一人暮らしでは、いざというときに頼れる先を知っておくことが安心につながります。元気なうちに調べておきます。ここでは、頼れる先を見ていきます。

近くの病院を調べておく

体調を崩してから病院を探すのは、思った以上に骨が折れます。元気なうちに、家から通える内科や、夜間・休日に診てくれる医療機関を調べておくと、いざというときにすぐ動けます。診察時間や休診日、予約がいるかどうかまで控えておくと、当日あわてずにすみます。

とくに一人暮らしでは、高熱でふらつく体のまま初めての病院を探し回るのは大きな負担です。近所の内科を一つ、夜間・休日にかかれる救急外来や休日診療所を一つ、あわせて連絡先を控えておきましょう。受診すべきか迷うときは、電話で相談できる救急安心センター(#7119)などの窓口の番号もスマホに登録しておくと、判断に迷ったときの支えになります。

家族や友人に連絡できるようにする

体調が悪化したときに助けを呼べるよう、家族や友人と連絡がとれる状態を保っておきます。近くに頼れる人がいない一人暮らしでは、いざというとき「誰に連絡すればいいか」がはっきりしているだけで、心細さがずいぶん和らぎます。連絡手段を確保しておくことが、そのまま安全網になります。

具体的には、実家や親しい友人の連絡先をすぐ出せるようにし、体調を崩したときは早めに一報を入れておくとよいです。「熱が出て寝込んでいる」と伝えておけば、あとで様子を気にかけてもらえますし、悪化したときも動いてもらいやすくなります。スマホが使えないほど弱ることも考えて、緊急連絡先を紙に書いて見えるところに貼っておくと、より安心です。

デリバリーや宅配で食料を確保する

体調が悪くて外に出られないときは、デリバリーや宅配が心強い味方になります。食事のデリバリー、ネットスーパー、宅配弁当などを使えば、玄関から一歩も出ずに食べ物や飲み物を手に入れられます。買い物に行けないという、一人暮らしで一番困る場面をこれで乗り切れます。

大切なのは、元気なうちにアプリの登録や支払い方法の設定を済ませておくことです。寝込んでから初めて登録しようとすると、それ自体がつらい作業になります。近所に配達してくれるネットスーパーやデリバリーを一つ二つ試して、使い方に慣れておきましょう。経口補水液やおかゆも届けてもらえるので、備えを切らしたときの補充路としても頼れます。

日ごろから体調を保つ習慣

体調を崩さないことが、一番の対策です。日ごろの習慣で、体調を保てます。ここでは、体調を保つ習慣を見ていきます。

睡眠と食事を整える

体調を崩さないための土台は、日ごろの睡眠と食事です。十分な睡眠と栄養のかたよらない食事は、体の抵抗力を保ち、風邪や胃腸の不調をはね返す力になります。崩れてから対処するより、崩れにくい体をつくっておくほうが、結局は楽に過ごせます。

一人暮らしは、夜更かしや外食・コンビニ頼みで生活が乱れやすい環境です。まずは寝る時間をだいたい一定にし、野菜やたんぱく質を一日のどこかで補うことから始めてみましょう。自炊がきついなら、冷凍野菜やレトルトを組み合わせるだけでも栄養のかたよりは減らせます。完璧をめざさず、続けられる範囲で整えることが、体調を保つ近道です。

無理のない生活リズムを保つ

睡眠や食事と並んで大事なのが、無理のない生活リズムを保つことです。夜更かしや不規則な生活が続くと、自律神経が乱れて、体調を崩しやすくなります。毎日をだいたい同じリズムで回すだけで、体は安定し、疲れもたまりにくくなります。

とくに在宅で働く人や、生活時間が自由になりがちな一人暮らしでは、意識しないと昼夜が逆転していくこともあります。起きる時間と寝る時間をゆるく決め、朝に光を浴びて体を起こす、といった小さな習慣がリズムを支えます。忙しい時期に無理を重ねたら、その分どこかで休んで帳尻を合わせましょう。頑張りすぎないことも、体調管理のうちです。

まとめ

一人暮らしで体調を崩したときに備えて、常備薬・レトルトや飲料・体温計を用意しておきます。体調が悪いときは早めに休み、水分と栄養をとって回復に努めましょう。

近くの病院を調べ、家族や友人に連絡できるようにしておくと、いざというときに頼れます。日ごろから睡眠と食事を整え、無理のない生活リズムを保つことが一番の対策です。まずは常備薬と体温計をそろえるところから始めてみてください。

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