引っ越し費用は、同じ荷物量でも時期によって大きく変わります。知らずに繁忙期に引っ越すと、通常期の何割も高い料金を払うことになりかねません。
とはいえ、いつが高くていつが安いのかは、引っ越しを何度も経験しないと分かりにくいものです。料金が変わる時期を知っておくと、タイミングを選んで費用を抑えられます。
この記事では、料金が高くなる繁忙期から、費用が落ち着く安い時期、時期以外で費用を抑える方法までをまとめました。引っ越しのタイミングを選んで費用を下げる参考にしてください。
引っ越し費用が高い時期
まずは、料金が高くなる時期を知っておきます。この時期を避けるだけでも、費用を抑えやすくなります。ここでは、高い時期を見ていきます。
3〜4月は繁忙期で料金が上がる
引っ越し料金がもっとも高くなるのが、3〜4月の繁忙期です。進学や就職、転勤が重なって需要が一気に集中するため、トラックと作業スタッフの手配が追いつかず、料金が上がるうえに予約も取りにくくなります。通常期の1.5倍以上、条件によっては2倍近くまで跳ね上がることもあり、同じ荷物量でも数万円単位で差が開きます。特に3月下旬から4月上旬は年度替わりの移動が集中する山場で、この2週間ほどは料金も予約の埋まり方もピークに達します。日程を選べるなら、この時期を避けるだけで負担を大きく減らせます。次の表で、時期ごとの料金の傾向を確認しておいてください。
| 時期 | 料金の傾向 |
|---|---|
| 3〜4月 | 最も高い(繁忙期) |
| 5〜1月 | 落ち着く(通常期) |
| 平日・月中 | 割安になりやすい |
月末と週末は予約が集中する
繁忙期以外でも、月末や週末は予約が集中して料金が上がりがちです。賃貸契約の更新や退去が月末に区切られること、平日は仕事のある人が土日祝にまとめて動きたがることが重なるためです。土日祝は平日より1割から2割ほど割高になる傾向があり、同じ週でも金曜や日曜は特に埋まりやすくなります。逆に月の中旬の平日は需要が落ち着き、業者のスケジュールにも空きが出やすい日取りです。日程に融通がきくなら、月末と週末を外して平日の月中に寄せるだけでも、時期そのものを変えずに費用を抑えられます。まずは自分の希望日が月末や週末に重なっていないか確認してみてください。

連休や年度末も混み合う
3〜4月以外でも、ゴールデンウィークやお盆、年末年始といった大型連休は引っ越しが混み合います。まとまった休みに合わせて動きたい人が集中するため、繁忙期に準じて料金が上がり、予約も取りにくくなります。連休の直前と直後は特に希望が偏りやすく、直前になるほど残っている業者の選択肢が減っていきます。年度末の3月も、企業の異動や学校の区切りが重なって需要が伸びる時期です。こうした混み合うタイミングは料金が高いだけでなく、希望日そのものが押さえにくくなるため、日程を選べるなら連休や年度末を外したほうが、費用も予約の取りやすさも有利になります。
引っ越し費用が安い時期
高い時期が分かったら、逆に安い時期を狙います。この時期に合わせると、費用も予約の取りやすさも有利になります。ここでは、安い時期を見ていきます。
5〜1月の通常期は料金が落ち着く
繁忙期を過ぎた5月から翌年1月にかけては、料金が落ち着く通常期です。進学や就職に伴う移動が一段落し、トラックや作業スタッフの需要が供給を下回るため、料金が下がり予約も取りやすくなります。なかでも6月や11月は祝日が少なく引っ越しの需要も少ないため、通常期の中でも特に料金を抑えやすい月です。需要が少ない時期は、業者もトラックの空き枠を埋めたい事情があるため、値引きや日程の相談に応じてもらいやすくなります。時期を選べるなら、通常期の中でもさらに需要の少ない月を狙うと、繁忙期との差がはっきり出ます。まずは自分の引っ越し時期をこの通常期に寄せられないか検討してみてください。
平日と月中は割安になりやすい
同じ通常期でも、平日や月の中旬は割安になりやすい傾向があります。土日祝や月末に比べて予約が集中しにくく、業者のスケジュールに空きが出やすいためです。空き枠を埋めたい業者ほど、平日の日中を狙った割引プランを用意していることもあり、条件次第では通常期の中でもさらに安く抑えられます。仕事や学校の都合で平日に動きにくい場合でも、有給を1日使って平日に寄せるだけで、休日料金との差が出ることがあります。特に午前中の便は人気が集中しやすいため、開始時間にこだわらなければ交渉の余地はさらに広がります。日程に融通がきく方は、平日の月中を軸に候補日を組んでみてください。
時期以外で費用を抑える方法
時期を選べない場合でも、費用を抑える方法はあります。予約の仕方や荷物の量を工夫すると、料金を下げられます。ここでは、時期以外の方法を見ていきます。
早めに予約して割引を受ける
引っ越しの日程が決まったら、できるだけ早めに予約すると、早期予約割引を受けられることがあります。業者はトラックと人員のスケジュールを早く確定させたいため、1か月以上前の予約に対して割引を用意している場合があるためです。繁忙期に動く場合でも、早めに動けば料金の高騰を多少なりとも抑えられ、希望日の予約枠も確保しやすくなります。逆に直前の予約は選択肢が減り、残った業者の言い値に近い料金で契約せざるを得なくなりがちです。目安として引っ越しの1か月前を過ぎたら、複数社へまとめて見積もりを依頼し、早期割引の有無もあわせて確認しながら予約を進めてみてください。
時間帯を業者に任せて安くする
引っ越しの開始時間を業者に任せると、料金が安くなるフリー便を選べることがあります。到着時間を指定しない代わりに、業者が他の予約の合間にトラックと人員を組めるため、その分が料金から割り引かれる仕組みです。午前便の指定に比べて数千円から1万円ほど安くなることもあり、当日の予定に余裕があるなら有力な選択肢になります。ただし作業の開始が昼過ぎや夕方にずれ込むこともあり、到着時間が読みにくい点は割り切っておく必要があります。当日にほかの予定を入れず1日空けられるなら、時間帯を任せるプランで料金を下げられないか、見積もり時に確認してみてください。
荷物を減らしてトラックを小さくする
引っ越し料金は、荷物の量に応じたトラックの大きさで段階的に変わります。荷物を減らして1段階小さいトラックに収められれば、基本運賃そのものが下がり、料金を抑えられます。使わない家具や家電、着なくなった衣類を処分するだけでも、2トン車が軽トラックで済むなど、サイズが1つ下がることがあります。不用品は業者に回収を頼むと別料金がかかるため、自治体の粗大ごみ回収やリサイクルショップの買取、フリマアプリでの売却など、安く済む手段を先に検討してください。引っ越しの1〜2週間前を目安に持ち物を見直し、運ぶ荷物を絞ってトラックを小さくできないか考えてみてください。

時期による予約の取りやすさ
引っ越しの時期は、料金だけでなく予約の取りやすさにも関わります。希望日に引っ越せるかどうかは、時期によって変わります。ここでは、予約の取りやすさを見ていきます。
繁忙期は予約が早く埋まる
3〜4月の繁忙期は、料金が高いだけでなく予約そのものが早く埋まります。人気の日程から順に枠が埋まっていき、希望の日時が取れずに引っ越し日をずらさざるを得ないこともあります。特に3月下旬の土日は1か月以上前でも予約が取りにくく、直前になるほど残っている業者も少なくなります。予約が埋まった業者から順に断られていくため、選択肢が減れば料金交渉の余地も小さくなります。この時期に引っ越すなら、日程が決まり次第すぐに複数社へ問い合わせ、早めに業者を押さえておくことが欠かせません。候補日を1つに絞らず、いくつか用意しておくと予約を確保しやすくなります。
通常期は直前でも予約を取りやすい
5〜1月の通常期は、繁忙期に比べて予約に余裕があります。トラックや人員に空きが出やすいため、直前でも希望の日時が取れることが多く、日程を柔軟に決められます。急な転居や、引っ越し日が確定するのが遅くなった場合でも、通常期であれば選択肢を保ったまま業者を探せます。予約に余裕がある分、業者側もトラックの空き枠を埋めたい事情があるため、料金や日程の交渉にも応じてもらいやすくなります。時間帯を任せるフリー便と組み合わせれば、さらに条件を引き出せることもあります。通常期に引っ越せる方は、日程の自由がききやすいことを踏まえて、無理のない範囲で計画を立ててみてください。
希望日が譲れないなら早めに押さえる
引っ越す日が決まっていて動かせないなら、通常期であっても早めに予約を押さえておく必要があります。人気の日程は通常期でも埋まりやすく、直前だと希望どおりに引っ越せないことがあるためです。特に土日や月末、連休の前後は繁忙期でなくても予約が集中し、第一希望が取れないと転居先の入居日や退去日の調整にまで響きます。日取りが決まっている場合は、その日を軸に1か月前を目安として複数社へ問い合わせ、空き状況を早めに確認してください。希望日が1日しかないなら、なおさら余裕をもって業者を押さえ、確実に引っ越せる状態を作っておきましょう。
まとめ
引っ越し費用は、3〜4月の繁忙期や月末・週末に高くなります。逆に5〜1月の通常期、とくに平日や月中は料金が落ち着き、費用を抑えやすくなります。
時期を選べない場合も、早めの予約や時間帯を任せるフリー便、荷物を減らす工夫で費用を下げられます。タイミングと工夫の両面から、無理のない範囲で節約しましょう。まずは自分の引っ越し時期が繁忙期に当たるかを確認してみてください。


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